新築時にEVコンセントって必要?不要?選ぶべき機種もズバッと解説

電気自動車を充電
電気自動車

新築・改築の際にEV(電気自動車)コンセントを取付けるか迷った方はいませんか?
EVコンセントなんて初めて聞いた!って方もいらっしゃると思います。

EVコンセントって何?どうしたらいいの?のギモンを電気工事士歴15年以上の「しょーん」がズバッと解決します!

最初に結論ですが、ズバリEVコンセントは

種類は何でもいいから付けるべき!

はじめ君

そんな事言われても電気自動車持ってないし買う予定も無いよ?

しょーん

なぜ取付けるべきなのかを次から解説するよ~

目次

EVコンセントの種類

EV(電気自動車)コンセントとは、その名前の通り電気自動車を充電するために使用するコンセントを指します。

「電気自動車持ってないし、買う気も無いよ?」という方にも、しょーんはコンセントがあった方が良いと考えます。
理由は後述しますが、まずはコンセントの種類を見てみましょう。

コンセントモデル

いわゆる、一般的なEVコンセントです。
ハウスメーカーが特に指定無く取り付ける場合は、ほぼ100%こちらを使用するでしょう。

メリット・デメリットをみてみます。

メリット

  • 設置費用が安い
  • 一般の屋外用コンセントと見た目が一緒なので家のデザインを邪魔しない

デメリット

  • 充電スピードが遅い
  • 毎日使用する場合はコンセントの抜差しが面倒
  • 深夜電力充電を行う場合は車両側での制御が必要

コンセント型ですが、デメリットの「毎日の抜差しが面倒・深夜電力充電は車両側の制御が必要」を無くした物もあります。

こちらはケーブルを掛けておくハンガーが標準で付いているので、コンセントへの抜差しを毎度行う必要がなく、コンセント内にタイマーがあるので時間制御をコンセントが行ってくれます。

コネクタ付きモデル

こちらはコンセントにケーブル+コネクタが最初から付いていますね。
毎日使用する場合はこちらの方が圧倒的に使いやすいですよ。

同じく、メリットとデメリットを見てみましょう

メリット

  • コネクタをEVに刺すだけなので、毎日の利用がラク
  • 一般EVコンセントより高出力なので充電が早い

デメリット

  • 一般EVコンセントより費用が高い
  • 存在感があるので家の外観と調和させるのが難しい

一般EVコンセントの逆になりますね。

はじめ君

コンセントの種類は何となく分かったけど、どれを選べばいいの?

しょーん

次で自分に合ったコンセントを選ぶ基準を説明するよ

EVコンセントを選ぶ基準

EVコンセントを選ぶ基準ですが、こちらは割と簡単です。

現状EVを使用(購入)する気があるか、無いか

はじめ君

そもそも使用してないし、購入する気が無かったらEVコンセント要らないでしょ?

しょーん

そうとは言えないんだ
次の表を見てみよっか

参考:国土交通省「EV/PHV普及の現状について

これは日本での次世代自動車の普及を表したグラフです。
日本は電気自動車後進国なので、EV/PHEVの普及が非常に少ないですが、2030年問題等、これから益々電動化率は向上していくでしょう。

こういった国際的な背景がある以上、電気自動車への備えは大切です。

はじめ君

せっかく新築建てるなら、備えておいて損はなさそうだな

しょーん

そうそう。だから選ぶ基準は使うか・使わないかなんだ
購入のポイントは次の通りだよ

【電気自動車を既に持ってるor買う気がある】
 ・コネクタ付き充電器(200V/30A

【当面電気自動車は導入しない】
 ・一般EVコンセント(200V/20A

特に新築時の導入コストは、一般EVコンセントであれば1万程度で導入可能です。
この際に、どちらもブレーカーは専用として200Vで取り出す事を忘れないようにして下さい。

EVコンセントの価格

いざEVコンセントを導入するとして、価格はどのくらいになるか心配になりますよね?
メーカー定価ではなく、実勢導入価格を教えちゃいます!

EVコンセント

【一般的なEVコンセント】

コンセント代:2,500円
配線材等:4,000円
工事費:5,000円
合計:11,500円
(新築時の目安で税別です)

電気自動車用電源コネクタ

【一般的なEVコンセント】

【コネクタ付充電器】

充電器代:119,000円
配線材等:10,000円
ブレーカ(30A):1,500円
工事費:10,000円
合計:140,500円
(新築時の目安で税別です)

こうして見ると、結構な価格差がありますね。
ただ、この価格差程の使い勝手の差はありますので、実際にEV/PHEVを導入される場合は高額ですがコネクタ付きを強くおすすめします。

まとめ

新築時はEVコンセントを必要であれ、不要であれ導入するべきと言うのが今回のポイントになります。

EVコンセントの選定はEV/PHEVを持っている(直近で買う気がある)か、買う気が無いかで決めて下さい。

「5年後にEV/PHEVを買ったからEVコンセントを取り付けたい」となったら、安いEVコンセントでも大体5万~10万ほど取付費用が掛かります。

5~10万ならEV購入時の補助金(メーカーが出してくれたりする)で付けれるから要らないよ!って思われるかもしれませんが、後施工でコンセントを付けると配線(配管)が外壁に露出になったりとキレイに仕上がらない事もあります。

新築導入コストの低い設備なので、迷わず取付した方がお得になると思いますよ。

ではまた!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次